旧統一教会がおよそ1カ月ぶり開いた緊急会見。司会者の注意を振り切って、田中会長が40分にわたって一方的に話を続ける場面も。海外メディアにはどう映ったのでしょうか。
新しい顔ぶれになっても次々と接点が明らかになっています。
今回の内閣改造では旧統一教会との関わりを自ら認めた7人の閣僚は留任させませんでした。
ところが。
加藤勝信新厚労大臣:「当該団体が開催する懇親会への会費の支出、大会への祝電、インタビュー取材の対応という事実が確認しているところであります」
寺田稔新総務大臣:「4年前の2018年10月、旧統一教会の関連団体の会合参加費として2万円。私の資金管理団体からの支出の計上が確認されました」
新地方創生担当・岡田直樹大臣:「地元事務所の秘書の記憶によれば、関連団体の行事等に際して、依頼を受けてメッセージ等を発出したり、地元での関係の会合に秘書が出席したことはあったと報告を受けました」
新たに入閣した閣僚だけでなく、留任した閣僚も。
留任・林芳正外務大臣:「旧統一教会との関連が指摘される団体から、今から10年前の2012年当時、取材を受けたという事実が確認されました」
他に高市新経済安保担当大臣、山際経済再生担当大臣、西村新環境大臣など。
旧統一教会との関わりで交代したのと同じ人数。7人の閣僚が教団との接点を明らかにしました。
共産党・小池晃書記局長「統一教会隠しを企てたんだと思いますが、隠しようがないと。もはや自民党は統一教会と関係を持たない議員では組閣ができない。統一教会隠し失敗内閣といえるような今回の新内閣ではないかなと」
果たして自民党は旧統一教会との関係を断てるのでしょうか。
10日、日本外国特派員協会で会見を開いた旧統一教会、現世界平和統一家庭連合の田中富広会長。
司会:「ミスター田中、ミスター田中、そろそろスピーチを終わりにして頂いて」
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「全部、全部させて下さい」
3回にわたり、司会からスピーチを終えるよう注意されても田中会長は一方的に主張を読み上げ続けましたが、会見を報じた海外メディアは多くありません。わずかにAP通信など、一部メディアが取り上げたのはようやく始まった質疑応答で語られたこと。
旧統一教会が言うところの「友好団体」、つまり関連団体と政治との関わりについてです。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「政治に友好団体が強く姿勢を持って関わってきたことは事実です」
そして宗教団体としても、創設から政治的な性格を持っていることを口にしました。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「私たちの法人ならびに多くの友好団体は創設以来、共産主義というものに対して明確に対峙(たいじ)してきました。共産主義問題に対して、明確に姿勢を持っている政治家の皆さんとは、ともにより良き国作りに向かって手を合わせてきたと思っております」
自民党の茂木幹事長は、今後は旧統一教会との関係を断つとしています。
自民党・茂木幹事長:「これからは関係を持たないということが基本だと思っております」
一方、旧統一教会は今後も政治に関わる姿勢をみせています。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「私たちの基本姿勢は共産主義と対峙して進めております。従ってその視点から言うと、自民党の議員の方々がより多く接点を持つことがあるのではないかと思いますが、自民党のみならずコミュニズム(共産主義)に対して、明確に姿勢を示す議員の皆様方とは、それぞれの場で関係性があったというふうに思います。これからも私たちあるいは友好団体はこの視点は一致していくことになると思います」
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