動物の数が増えすぎて飼育できなくなる「多頭飼育崩壊」が、深刻な問題となっています。神奈川・相模原市では多頭飼育崩壊が相次いでおり、「緊急譲渡会」の開催を決定しました。対応に追われる保護の現場を取材しました。
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17日、神奈川・相模原市の動物病院に併設されている猫の保護シェルター「たんぽぽの里」を訪ねました。
部屋の中には17匹の猫がいて、エアコンの上に登ってまどろんでいたり、カメラが気になったのか近づいてきたりしました。実は、部屋にいるすべての猫は、数が増えすぎて適切に飼育ができなくなる「多頭飼育崩壊」の現場から保護されたということです。
たんぽぽの里 石丸雅代代表
「飼えないのに、自分が飼えると誤解してどんどん増やして、(多頭飼育)崩壊していく人があまりにも多い」
相模原市によると、ことし4月と7月に猫の多頭飼育崩壊が3件発生し、約60匹を保護しました。しかし、神奈川県内でこうした多頭飼育崩壊が相次いでいることなどから、県の保護施設では、受け入れまで数か月待ちの状況になっています。そのため、民間の保護シェルターなどでも一時的に預かっているのです。
今回、多頭飼育崩壊の現場で保護に当たった獣医師は――
獣医師 加納有紗さん
「衛生的にも全く管理できてない状況。健康面にも配慮できるくらいの、全部見てあげられるくらい(の数)で飼っていただきたいなと」
相模原市は、20日に「猫の緊急譲渡会」を開催することを決定し、17日午後、保護シェルターと市の担当者の打ち合わせが行われました。
相模原市 生活衛生課・松岡夏洋課長
「(多頭飼育崩壊の件数は)昨年度は2件、今年度は8月の時点で3件。60匹の猫を引き取っていて、早急に新しい飼い主を見つける必要がある。家族の一員として、大切にしていただける方に引き取っていただき、責任もって最後までお世話していただけたらと思います」
今回の「緊急譲渡会」では、保護した60匹のうち、約40匹の飼い主を募集することにしています。
(2022年8月17日放送「news every.」より)
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