都内では、熱中症とみられる搬送者が16日午後3時の時点で8人となっています。
危険な暑さを乗り切り、熱中症予防に欠かせないのが水分補給。でも、気を付けないと思わぬ健康障害につながる恐れが…。
こちらの女性、10年ほど前に体調を崩して、固形物が食べられない時期があったといいます。
みいすけさん(40代):「栄養が足りないと思ってスポーツドリンクを飲んでいた。一日4~6リットルぐらい飲んでいた」
そうした生活が3カ月続いたころ、体に異変が。
みいすけさん(40代):「当時、吐き気とトイレがすごく近くなった。あとはやたらと喉が渇く。すごい腹痛に襲われまして救急車を呼んで病院に運ばれて、そこで糖尿病っていうのが分かった」
彼女の体に起きていたこと、それはペットボトル症候群。
糖分を多く含む飲み物などを大量に摂取し続けることで起きる急性の糖尿病です。
東邦大学医療センター大森病院・弘世貴久教授:「こんなことになっているとは。検査をするまでつゆほども思わなかったという人が多い。そこが怖いところ」
糖分を取ると、血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値が上昇。すると腎臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖は細胞に取り込まれます。
しかし、糖分を大量に取り続けて、高血糖の状態が続くとインスリンの分泌量や働きが悪くなり、糖は血液中に残ったままに。
それを体の外に出すため、尿の回数が増えて脱水状態に。喉が渇いて、さらに糖分を含んだ飲み物を飲み続ける悪循環に陥ってしまうといいます。
避けるにはどうすれば良いのでしょうか。
東邦大学医療センター大森病院・弘世貴久教授:「肉体労働をして(汗で)ビショビショになるとか、それ以外の方は(甘い飲み物を)ちょっと控えた方が良いし、とるとしても2リットルのものではなく、500ミリリットルのボトルを残すぐらいのつもりで飲んで頂きたい」
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