辺りを埋め尽くす、茶色や白のウサギたち。よく見ると、中央にはソファーのようなものがあります。住宅の中が、ウサギによって占拠されています。
神奈川県内のこの家に住む30代の夫婦はおととし、雄と雌のウサギ2匹を購入しました。
ウサギは繁殖力が強く、妊娠期間はおよそ1カ月で、一度に7匹から8匹を産むこともあるといいます。生まれた子ウサギも4カ月ほどで出産が可能になるため、どんどん数が増えていくというのです。
この家では、わずか2年足らずで200匹以上に繁殖。適切に飼育できなくなる“多頭飼育崩壊”が起きたのです。
困った夫婦は先月5日、県の動物愛護センターに相談しましたが、保護までにおよそ1カ月がかかったといいます。
支援に加わった動物愛護団体の代表は、次のように説明しました。
一般社団法人 アニプロ・原奈弓代表理事:「雌をまず保護するなど、受胎を防ぐ方法を最優先するべきだったんじゃないかと。(県の)愛護センターに強めにお伝えしたところ、緊急性を感じなかったというような返事があった。(愛護センターが)すぐに対応していれば、まだこの数にはなっていなかった」
最終的に動物愛護団体でおよそ150匹、動物愛護センターでおよそ60匹を保護しました。保護されたウサギは今後、準備が整い次第、譲渡する方向で話が進められているということです。
一般社団法人 アニプロ・原奈弓代表理事:「(ウサギを複数飼う場合は)『雄と雄』『雌と雌』同性で飼うように。一緒に入れるのではなく、1匹ずつケージに入れ、健康管理をして下さい」
(「グッド!モーニング」2022年8月11日放送分より)
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