新型コロナウイルスの影響で苦しい状況が続く宿泊業界。状況を打破しようとする新たな取り組みがさらなる広がりを見せています。テーマは「ホテルで暮らす」。
このコロナ禍、定額制で住む場所を変える、いわゆる“おウチのサブスク”が注目されていますが。苦境に立たされているホテル業界もついに！
「好きな時に好きな場所で自由に暮らせるといったコンセプトで始めることと致しました」（東急 ホスピタリティ事業部 プロジェクトリーダー 川元一峰さん）
このたび、東急が打ち出したのは、“定額制泊まり放題の住み替えサービス”「ｔｓｕｇｉ ｔｓｕｇｉ」（ツギツギ）。
９日から、体験モニターによる先行サービスが行われ、完全定額制の気になるお値段は、３０泊プランで１８万円、６０泊プランで３６万円。同伴者は１名まで無料です。
「こちらのシェアスペースでは、トースターにオーブンレンジ、さらにケトルに炊飯器まで置置かれています」（記者）
調理器具は好きな時に利用でき、まるで自分の家で生活しているかのようにホテルで暮らすことができます。
一方で、こんな“非日常サービス”も。部屋からフロントに電話をすると、やってきたのは・・・“ロボット”！タオルと水を運んできてくれました。非接触で受け取ることができるため、コロナ対策も万全です。
利用できるホテルは、東急グループの全国にある３９施設。施設間を移動するときは、専用のＰＡＳＭＯもあり、移動費の一部を負担してくれるんです！
お出かけの自粛ムードが続く中、コチラの“泊まれる一軒家”は、斬新なアイデアで勝負！メインルームに入ってみると・・・
「うわ～かわいいですね、絵本の中にいるみたいです」（記者）
広がっていたのは、ツリーハウスをイメージした空間。実は大人も子供も楽しめる“からくり”がいっぱいあるのです。
早速、木の中にあるはしごを登ってみると・・・そこにはベッドが！！さらにその先には吊り橋！？渡ってみます。今度は部屋の隅に１本ロープとはしごが。さらにこのはしごを登っていくと、繋がっていたのは・・・２階にあるかわいいベッドルーム！子どもも安全に楽しめる滑り台まであります！不思議な仕掛けはこのほかにも。
「あれ？ここ行き止まり、鳥の声がしますよ。あっ鳥ここにいました。ここからも屋根裏部屋に行けるよって書いてあります。どうやっていくんでしょう。開きました」（記者）
戸棚のように見えますが、実はコレ、隠し扉！！進んだ先にあったのは。
「うわ～キレイ！プラネタリウムですね」（記者）
一棟の貸し切りスタイルなので、まさに“おうち感覚”で楽しめそうですね。
一方、こちらのホテルでは“お疲れのママ”にぴったりのプランを実施中。その名も「お泊まりママカフェプラン」。一体どんなプランなのかというと。
「お母様、お父様方にはですねこちらのハーブティーですとかリラックスグッズなどご用意しております」（星野リゾート ＯＭＯ５東京大塚 渡邊萌美総支配人）
専用フロアには日頃の疲れを癒やしてくれるアイテムが充実！部屋には老舗和菓子店の和スイーツまで用意されているんです。
そして子どもたちに嬉しいポイントも。公共スペースには１０種類以上から選べる「おもちゃビュッフェ」を用意。自由に自分の部屋に持っていって遊ぶことができるんです。夕食には・・・
「こんにちは、出前レンジャーです」（スタッフ）
お部屋までスタッフおすすめのご近所グルメを届けてくれるサービスも！
コロナの影響で苦境に立たされるホテル業界。感染収束のめどがたたない中、生き残りをかけ、新しいサービスを打ち出しています。（09日18:39）
