「世界平和統一家庭連合」、いわゆる“統一教会”の名称変更が認められたのは、2015年でした。当時、文部科学相だった自民党の下村博文議員は、改めて教団との関与を否定した上で、「新たに国民に迷惑をかけるとは想像できない話」などと述べました。
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自民党の山本朋広議員は「世界平和統一家庭連合」、いわゆる“統一教会”の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を「マザームーン」と過去に連呼していました。
自民党 山本朋広議員(2017年5月)
「マザームーン(韓総裁)に、カーネーションの花束をプレゼントさせていただきました。皆さまから、マザームーンに対しての感謝の思いがマザームーンへ伝わる」
しかし、山本議員は教団との関係について、詳しく説明していません。
山本議員のツイッターには4日午前、自民党の文部科学部会に参加する写真が投稿されていましたが、部会の終了後、カメラの前を通りませんでした。
4日午後、改めて話を聞くべく、同じ部会をのぞくと、山本議員の姿は見えず、欠席していました。
ただ、再び山本議員のツイッターを見てみると、午後も「議論しました」と報告が。その最後には、「写真を撮り忘れました…」と書かれていました。
しかし、自民党関係者によると、山本議員は、やはり部会を欠席していたということです。
日本テレビはこれまで2度、教団との関係について、山本議員に質問状を送っています。しかし、事務所の回答は「相手方もあることですので、個別の問い合わせには回答しておりません」と2度とも全く同じ文面でした。
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“統一教会”徳野英治会長(2015年10月当時)
「『家庭連合』としての新しい出発ができることとなりました」
2015年、長年認められなかった教団の名称変更が認証されました。当時、文部科学相だった下村博文議員は4日午後、野党の情報開示請求に対し、名称変更の経緯などが黒塗りで返ってきた文書について話しました。
自民党 下村博文議員
「私もすごく迷惑を受けているから、(文化庁には)ぜひ開示してもらいたい」
下村議員は、黒塗りのない状態での開示を求めました。その上で、改めて自身の関与は否定し、決定権は文化庁の文化部長にあったとしています。
文化庁のある幹部は、「書類の要件がそろっていれば、受理・認証せざるを得ない。社会的な評判などを理由に認証を行わないことは、宗教法人法に違反する」と取材に対し、説明しました。
また、近く文化庁として、会見などで説明することも示唆しました。
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当時の大臣としての責任について聞かれた下村議員は、「今となっては責任を感じます。ただ、当時名称変更した時、どこもほとんど報道されなかったと思うんですよね」と述べました。
また、下村氏は「名前が変わったといっても、旧統一教会がそのことによって、新たに信者に迷惑をかけるようなこと、国民に迷惑をかけるようなことをするということについて、想像できない話でありますし」と釈明しました。
(2022年8月4日放送「news zero 」より)
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