42歳の女性市議らが、新型コロナウイルスの融資で数千万円をだまし取ったとして逮捕されました。関係者が、女性市議の意外な素顔を明かしました。
■寝屋川市議“コロナ詐欺”…被害額十数億円か
吉羽美華容疑者：「阪南市の人口構成、社会構成を変えていく。これが唯一、私にできる仕事ではないでしょうか」
6年前、大阪府阪南市の市長選挙で、候補者として聴衆に向け政策を語る吉羽容疑者です。
しかし1日、フードを目深にかぶり、うつむきながら警察関係者に連れられ、空港を後にしました。
現在、寝屋川市議会議員の吉羽容疑者は他の4人と共に、おととし、新型コロナの影響で業績が悪化した医療機関への公的融資制度を悪用。堺市の福祉施設に「融資金のおよそ半額を仲介手数料として支払えば返済不要になる」などと偽り、およそ6000万円をだまし取った疑いが持たれています。
「自分は寝屋川市議だ」と言って名刺を切り、相手を信用させる役を担っていたとされるのが、吉羽容疑者です。
警察は同様の被害を他にも十数件、把握していて、被害額は少なくとも十数億円に上るとみられています。
■国政に“3度挑戦”も落選…市議選でようやく
吉羽容疑者：「この大阪1区やったら、吉羽美華にかけてみて下さい。必ず当たりです。証明して参ります」
吉羽容疑者は、2012年の衆議院選に、当時の「民主党」から出馬し、落選しました。
翌年の参議院選では「新党大地」から、2017年の衆議院選では小池都知事が立ち上げた「希望の党」から出馬しましたが、いずれも落選しました。
吉羽容疑者：「色んな方に支えて頂いて、私自身も悔いのない選挙ができたので。敗因は色々あると思うが、敗因を探るというところに至ってない」
その後、2019年に行われた寝屋川市議選でようやく当選を果たしました。
■関係者語る“意外な素顔”…写真集発売も
政党を次々に変えて、選挙に挑んできた吉羽容疑者。かつて選挙スタッフをしていた男性は、その人物像について次のように指摘しました。
元選挙スタッフ：「今まで様々な議員を見て。国会議員も地方議員も見てきたなかで、あそこまで親しみを持って周りに接している、接してもらっている候補者・議員は正直、今まで見たことがないぐらいの人柄。まさに“人たらし”の部分があったと思う」
その一方で、吉羽容疑者と一緒に仕事をしたことがあるという別の男性は、こう話します。
吉羽容疑者の元で働いていた男性：「美貌だけで、顔採用枠で選ばれた人という印象でした」
吉羽容疑者は、過去に写真集を発売したこともありました。
吉羽容疑者の元で働いていた男性：「1回落選したぐらいから金にがめつくなったんですかね。写真集の話とか聞いていると。政治家になると、先生みたいな扱いをされたりとか、お金がらみの話が回ってくるなかで、悪い方に働いてしまったのかなと」
警察は、5人の認否を明らかにしていません。今後、金の使い道などについて解明を進めていく方針です。
（「グッド！モーニング」2022年8月2日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp
