霊感商法などが社会問題となっている、いわゆる“統一教会”と国会議員との関わりが次々と明らかになっています。岸防衛相は「付き合いもあるし、選挙の手伝いも受けた」と明らかにしました。一方、自民党の茂木幹事長は「党としては、一切関係ございません」と述べ、組織的な関係を否定しました。
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26日、自民党の岸防衛相から驚きの発言がありました。
岸防衛相
「統一教会の皆さんは、何人かは存じ上げています。お付き合いもありますし、選挙の際もお手伝いを頂いたりしております」
岸防衛相は、霊感商法などが社会問題化した、いわゆる“統一教会”のメンバーと「付き合いがある」と述べたのです。
安倍元首相の実の弟である岸防衛相は自身の選挙活動でも、教団側のメンバーが電話で岸防衛相への投票を呼びかけていたというのです。
岸防衛相
「統一教会のメンバーの方に、ボランティアベースとしてお力を頂いた。電話作戦等々ですね」
岸防衛相
「選挙ですから、支援者を多く集めるということは必要な事」
「教団側の支援は問題ない」との認識を示したのです。また、今後の付き合いを問われ、岸防衛相は「次の選挙でどうなるかということは、軽々にお答えすることはできない」と述べました。
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26日も、教団とかかわりがあった政治家が続々と明らかになりました。
5年前の母の日に行われた教団のイベントに現れ、「今日はマザームーンと共に、皆様と特別な一日を過ごしたい」などと、教団の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を「マザームーン」と呼んだのは、山本朋広元防衛副大臣です。
山本朋広元防衛副大臣
「マザームーンに、カーネーションの花束をプレゼントさせていただきました。マザームーンに対しての感謝の思いがマザームーンへ伝わる」
「皆様には我々自民党に対し、大変大きなお力をいただいていること、改めて感謝を申し上げたい」
山本元防衛副大臣は「マザームーン」と繰り返し、さらに、「自民党が教団から大きな力をもらっている」と述べたのです。
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また、現職の二之湯国家公安委員長も、4年前に教団の関連団体のイベントで実行委員長を務めていました。26日、閣議後の会見で問われた二之湯国家公安委員長は、「事実です。平和の祭典っていうんですか。『ちょっと名前を貸してほしい』ということでしたので、貸しました。それ以上のお付き合いはございません」と述べました。
「教団の関係者が直接事務所に訪ねてきて、名前を貸した」と話します。
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そして、参加者総立ちの派手な演出が行われた3年前のイベントで、壇上に現れたのは、自民党の工藤彰三衆院議員です。
工藤議員は、「これだけ大勢の前でお話ができる。家庭の大切さを訴えることができる。非常に私、工藤彰三は幸せな男だなと思います」と述べ、拍手喝采を浴びました。
私たちの取材に対し、以前から教団側の選挙応援を受けていたことを認めた上で、今後の付き合いについては「慎重に検討していきたい」とコメントしています。
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自民党の茂木幹事長は「党としては、一切関係ございません」と、党との組織的な関係を否定しました。また、各議員と“統一教会”の関係については「立場を踏まえ、厳正かつ慎重であるべき」と述べ、今後、各議員に注意を促していきたいとしています。
(2022年7月26日放送「news every. 」より)
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