28日、静岡県は緊急会見を開き、新型コロナウイルスに感染した子供の患者が死亡したことを明らかにしました。
沼津市の3歳の女児で、救急搬送されて死亡が確認され、死亡後の検査で感染がわかりました。周期性発熱(周期的に熱が出る)の基礎疾患があったということです。
県は、死因は新型コロナウイルスによる急性心筋炎の疑いがあるとみています。新型コロナ感染者で20歳未満の死者は県内では初めてです。
女児は7月中旬に発症し、7月下旬に死亡が確認されています。死亡までの経過について県は次のように説明しています・
発症1日目:
発熱とせき
発症2日目:
医療機関で抗原検査をして本人は陰性だったが家族が陽性で、「疑似症感染者」として保健所に届け出がある
発症3日目:
保健所の調査で体温は36~37℃台
発症4日目:
県の健康観察で発熱はないが、顔がむくみ元気がないと確認
発症5日目:
・市内の医療機関で吐き気止め・咳止めを処方。夜に父親が県健康相談窓口に電話して「入浴中に座り込み、体が冷たい。呼吸が弱い。体温は36.7℃、けい動脈の脈拍は60回、顔色が悪い」と状況を伝える。
・看護師との電話で「話の途中で顔色は良くなった。水分はとれていて、バナナを半分食べた」など報告。看護師の電話でのアドバイスに従い確認したところ、父親が名前を呼ぶと視線をあわせることができたが、指を握る力が弱いと感じた
・看護師は「アナフィラキシーショック症状などは考えられない。心配な症状が出た場合は、当番医に連絡を」と助言
・父親は30分から1時間おきに様子をみる
発症6日目:
未明に吐き気止めの座薬をいれたところ5~10分後にぐったりし、呼吸が感じられなかったため救急搬送。途中で心肺停止となり、病院で死亡を確認、検査で陽性が判明
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