26日、岸信夫防衛大臣は選挙の際、旧統一教会のメンバーからボランティアで、電話で投票を呼び掛ける支援を受けたことを明らかにしました。
■岸大臣「問題ない」と認識示す
岸信夫防衛大臣:「統一教会の皆さんは、何人かは存じ上げています。お付き合いもありましたし、選挙の際もお手伝いを頂いたりしております」
「選挙なので、支援者を多く集めることは重要」と述べ、「問題はない」との認識を示しました。
岸大臣は、亡くなった安倍晋三元総理大臣の実弟です。
また、警察庁を所管する二之湯智国家公安委員長は2018年、参議院決算委員長だった当時、旧統一教会の関連団体のイベントで実行委員長を務め、スピーチをしていたと明らかにしました。
■「双方にとってウィンウィン」
閣僚をはじめとする政治家は、なぜこのように旧統一教会と関係を持つのでしょうか。
テレビ朝日政治部 官邸キャップ・山本志門記者:「それは、双方にとってウィンウィンの関係だからです。自民党関係者によりますと、旧統一教会側のメリットとしては、例えば様々な場でスピーチなどをしてもらうことによって、『政治家が来るぐらいの宗教だから大丈夫だ』と。いわば“広告塔”のように使うわけですね。一方、自民党議員にとっての最大のメリットは選挙です。信者がボランティアで有権者への電話掛け、あるいはチラシ配りなど、『本当に一生懸命やってくれるんだ』と。ありがたがっている関係者は多い」
自民党の茂木幹事長は、「組織的な関係がないことをすでに確認している」と述べ、党としての調査に否定的な考えを示しましたが…。
テレビ朝日政治部 官邸キャップ・山本志門記者:「(一般的な)宗教団体から支援を受けて、例えば無償でボランティアで選挙の手伝いをしてもらうということについては、選挙違反ではありません。ただ、問題となりそうな宗教団体に支援を受けている政治家が、有権者に支持されるのかどうか。国会議員として、あるべき姿なのかは、問われてくると思う」
(「グッド!モーニング」2022年7月27日放送分より)
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