安倍元首相が銃撃され殺害された事件をきっかけに、いわゆる“統一教会”の「世界平和統一家庭連合」と政治家の関わりが続々と明らかになってきています。こうした中、約2年前に設立された世界平和の実現などを目的とする議員連合の役員名簿を入手しました。
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25日午前10時過ぎ、ややうつむきながら車に乗り込んだ山上徹也容疑者。奈良西警察署を出発し、約1時間後、鑑定留置のため大阪拘置所に入りました。今後、約4か月間、刑事責任能力を調べるための鑑定留置が行われます。
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山上容疑者が恨みを募らせ、犯行に至ったきっかけとみられている、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”。かつて霊感商法などが社会問題化した教団を巡って、今、問われているのが、教団と政治家の関係です。
2018年、“統一教会”の友好団体が岡山県で主催したというイベントで、来賓の代表として祝辞を述べたのが、自民党の逢沢一郎議員でした。
自民党 逢沢一郎議員
「みなさま、こんにちは。衆議院議員、逢沢一郎です」
「(韓鶴子氏)総裁より本当に高額な多額な心のこもったご奉仕を頂きましたこと、ご寄付をいただきましたことを、私からも心から厚く感謝御礼を申し上げます。誠にありがとうございました」
当時、西日本豪雨で被災した岡山に「寄付をいただいた」として、教団の現総裁・韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏に感謝を述べていました。
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銃撃事件をきっかけに、“統一教会”と政治家の関係が続々と明らかになる中、約2年前に設立された世界平和の実現などを目的とする議員連合の役員名簿を入手しました。
顧問の1人として記載されているのは、「UPF-Japan」の議長を務めているという人物です。UPFといえば、安倍元首相がメッセージを送っていた“統一教会”の関連団体です。
そして、この議員連合のトップ「名誉会長」として記載されているのが、先月には国会の閉会を宣言していた衆議院議長の細田博之氏です。実は、3年前、韓鶴子氏も参加していた会合に参加していました。その時の映像が主催団体のHPに公開されていました。
司会
「衆議院議員の細田博之先生にご登壇いただきます」
拍手を浴びながら登壇し、語ったのは――
現・衆議院議長 細田博之氏
「きょうの盛会を、会の内容を安倍総理に早速、ご報告致したいと考えております。韓鶴子総裁の提唱によって実現した、この国際指導者会議の場は、大変意義が深いワケでございます」
当時の安倍首相の名をあげ、韓鶴子氏をたたえていました。細田氏と教団はどのような関係なのか質問すると、細田氏側から「回答はすべて差し控える」との返答がありました。その後、会合を主催した団体のHPからは、この映像が消えていました。
議員連合の名簿に名を連ねる多くの議員は、“統一教会”との関係が疑われます。かつて、安倍内閣で防衛副大臣を務めた自民党の山本朋広議員もその1人です。2015年、自身のFacebookに「大学の先輩である平和連合の会長が来所。いくつか要望を頂きました」などと“統一教会”の幹部と会合した様子を投稿しています。
どのような要望だったのか、事務所に確認すると――
山本議員の事務所
「相手方もあることですので、個別の問い合わせには回答しておりません」
一方、古くから“統一教会”を追及してきた共産党は、教団と政治家の関わりについて今後、超党派で調査を行う考えです。
(2022年7月25日放送「news every.」より)
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