安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に凶弾に倒れたことを受け、自民党の茂木敏充幹事長ら幹部が8日夜、党本部でそろって記者団の取材に応じた。
茂木氏は「深い悲しみとともに、強い憤りを覚えている。わが国の首相、わが党の総裁として、強いリーダーシップを発揮され、内政、外交に大きな成果を残された。数々のご功績に敬意を表し、哀悼の誠をささげる」と述べた。
その上で「言論が暴力によって封殺されることは絶対にあってはならない。民主主義の根幹たる選挙が行われている最中に、今回のテロ行為は、民主主義に対する挑戦であり、断固、強く、抗議する」と語った。
さらに茂木氏は「7日夜に電話で話をしたのが最後になった」と説明。安倍氏は「あの選挙区は良い情勢になってきたな、あの選挙区はもう一押し必要だな。しっかり政治の安定を図っていくために大切な選挙だ。緊張感を持って最後までやっていこう」という趣旨の話をしたという。
第2次安倍政権で官房副長官や経済産業相を務めた世耕弘成参院幹事長は「大変な業績を残した。そして歴史上最長の首相をお務めになった方だ。私にとっては、兄であり師匠という‥。本当に長い間ご指導いただいた方だ。苦しい難局を一緒に乗り切った思い出もたくさんある。心からご冥福をお祈りいたしたい」と涙声で語った。
福田達夫総務会長も涙声で「昭恵夫人をはじめとするご遺族の皆さまに心からお悔やみを申し上げたい。本当に腹立たしい」と述べた。その上で「しっかりと気持ちを整理して、われわれは先に進まなければいけないという責任を背負っているということを改めて、改めて、噛み締めながら、あす1日は(参院選を)しっかり戦い抜く。その後に、安倍元首相が何をしようとしていたかをもう一度見直して、しっかり継ぐべきものを継いでいくということだ」と語った。
高市早苗政調会長は「言い表せないほどの怒りを覚えている。本当に偉大な、偉大な国家観を持った政治家でいらした。安倍元首相の思いをしっかりと受け継いで、歩み続けていく。それを持って恩返ししたい」と語った。
遠藤利明選対委員長は「安倍元首相とは当選同期で、若いとき1年間、毎日一緒にいて、仕事をさせていただいた。(東京)オリンピック・パラリンピックの開催では、いろんな助言もいただき、協力もいただいた。『遠藤さん、成功してよかったね』。あの一言は今でも忘れられない。何としても、この選挙でいい報告をしたいと思っている」
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