【あしたの暮らし私の一票】物価高で”北海道の味”も危機 生活脅かす状況に参院選・各候補の訴えは… (22/07/05 21:00)

【あしたの暮らし私の一票】物価高で”北海道の味”も危機 生活脅かす状況に参院選・各候補の訴えは… (22/07/05 21:00)

政治は私たちの生活をどう変えるのか。

 7月5日から「あしたの暮らし私の一票」としてお伝えします。

 1回目は暮らしを襲う物価高。影響はあの札幌名物にも及んでいます。

 茹でてよし、焼いてもよし。北海道のソウルフードも世界情勢と無縁ではありません。

 鎌田 祐輔 記者:「大通公園といえばとうきびワゴン、しかしここでも物価高の影響を受けています」

 とうきびワゴン運営会社 山賀 健一 社長:「プロパンガスが上がりました。タレのしょうゆも上がってます。1本50円くらい利益が落ちてます」

 ガス料金の高騰は家庭も例外ではありません。北ガスが試算した今月の一般的な家庭のガス代は1年前に比べて21%も値上がしています。

 生活を脅かす物価高。円安で輸入品の価格が上がっているほか、ロシアのウクライナ侵攻で石油や小麦など原材料が高騰しているためです。

 先の見えない状況に道民は。

 北海道民:「野菜の値段とか結構上がっているなと思う。他のもので代用するとか」

 北海道民:「ガソリン代が高くなってくると遠出するか迷う。旅行はしにくくなる。困っちゃうよね」

 各候補はどのように物価高を解消しようと考えているのでしょうか。

 自民党の新人・船橋利実候補は寒さの厳しい北海道は光熱費を補助すべきと訴えるほか、1兆円の対策予算を生かし地域ごとの対策を進めるとします。

 船橋 利実 候補:「エネルギー関係はガソリンだけやっているが、北海道の場合は灯油もこれからやらなければいけないし、地域の実情に応じた物価高対策。経済の部分で賃上げにつながるような手当をする」

 共産党の新人・畠山和也候補、消費税減税で家計を助けるべきと訴えます。財源は企業の内部留保への課税です。

 畠山 和也 候補:「消費税減税と賃上げが必要だと思います。財源作ってちゃんと消費税減税ですべての品目の値段を下げることが必要。大企業などが内部留保を蓄積したアベノミクスで上げた分。税金をかけてこれを賃上げに回せるように中小企業の支援を進めたいと思う」

 自民党の現職・長谷川岳候補。国が準備した1兆円の対策費を活用するほか、地域の実情に合わせて物価高対策を拡充すると訴えます。

 長谷川 岳 候補:「地域によって必要な燃油高騰対策やエネルギーの高騰対策が変わる。それぞれの地域で対応を出せる地方創生臨時交付金というのがある。その拡充を私はするべきと思う」

 国民民主党の新人・臼木秀剛候補。消費税の減税に加え、値上げできずに利益が減っている中小企業への支援も必要だと訴えます。

 臼木 秀剛 候補:「まずは消費税の一時的減税。ガソリン減税など家計の負担になっている部分の減税を行っていく。中小事業者の負担も増えているので社会保険料の猶予や減免など、中小事業者の方の手当ても必要」

 立憲民主党の現職・徳永エリ候補。車社会の北海道で暮らしを支えるには、ガソリンにかかる税金を下げることが有効だと訴えます。

 徳永 エリ 候補:「皆さん車を利用する。ガソリン価格の高騰は響いている。ガソリン価格の約半分は税金ですから、ガソリン税の中に道路財源が足りないため暫定税率が上乗せされている。この暫定税率を下げてガソリン価格を下げる」

 立憲民主党の新人・石川知裕候補。消費税減税で家計を支えるほか円安対策で物価の安定を図ると訴えます。

 石川 知裕 候補:「いったん消費税減税して、まず家計を守ること。その間に給料上げる政策を総動員で行うこと。円安が進んでいったら物価が下がっても結局高いまま。異次元の金融緩和をいったん立ち止まらないと大変なことになる」

 さまざまな対策を打ち出す候補たち。専門家にどんな方法があり得るのか聞きました。

 北大 経済研究院 吉見 宏 教授:「政府が何らかの補助金を出して物価が上がるのを阻止する。一定の価格を維持する。すでにガソリンで行っている」

 また、輸入品の価格高騰を抑えるために政府が為替に介入し、円安に歯止めをかけることも議論すべきとしました。

 暮らしを豊かにしてくれるのはどの候補なのか。投票日まであと5日です。

健康・暮らし動画カテゴリの最新記事