中国はバイデン大統領の訪日やクアッドの首脳会合をどう見ているのでしょうか。北京から報告です。
(北里純一記者報告)
中国共産党系の新聞、24日朝の一面です。写真で大きくバイデン大統領の訪日を報じています。写真はIPEFの発足式です。そしてタイトルには「アメリカが主導する政治的計画だ」と書いてあり、警戒感をあらわにしています。
そして、首脳会合が行われているクアッドについて、これまで中国政府は「中国を封じ込め、アメリカの覇権主義を守るための道具だ」、そして「時代遅れの冷戦の思考に満ちている」と繰り返し批判してきました。
中国が最も懸念するのは、こうした枠組みがいわば「アジア版NATO」として中国包囲網の形成につながることです。
実は中国、今回のクアッドの会合に対抗するように、ロシアやインドなど5カ国の枠組み「BRICS」の外相会議を先週開催したばかりです。
会合には加盟国以外も含めて14カ国が参加しました。
中国は今後、このBRICSを拡大しアメリカの「インド太平洋戦略」に対抗する狙いもありそうです。
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