ホラン千秋が米バイデン大統領の盟友・駐日大使にインタビュー「中国はルールを守ってこなかった」|TBS NEWS DIG

ホラン千秋が米バイデン大統領の盟友・駐日大使にインタビュー「中国はルールを守ってこなかった」|TBS NEWS DIG

日米首脳会談の注目点は?ホランキャスターが バイデン大統領の盟友、エマニュエル駐日大使に話を聞きました。

■アメリカ駐日大使が語る バイデン大統領の人物像

2022年1月に日本に着任したばかりのエマニュエル大使。ツイッターでは、日本で野球観戦したり、電車に乗ったりと庶民的な面も見せていますが、実はスゴイ人なんです。 

1993年からクリントン政権の主要メンバーとして大統領上級顧問を務めると、2008年からはオバマ元大統領の首席補佐官を務め、さまざまな政策実現に貢献しました。当然、バイデン大統領とも近い関係にあります。

ホラン千秋キャスター:
バイデン大統領とは長く仕事をともにされ、よくご存じだと思います。バイデン大統領はどんな人ですか。

アメリカ エマニュエル駐日大使:
いくつかありますが、彼は家族をとても大事にします。3年前にとても身近にいた父が死にました。大統領はそのことを知っていて、最初にかかってきた電話は彼からだったのです。

■バイデン大統領来日で「“関係性”の構築を」

そんなバイデン大統領は、いよいよ22日に大統領として初めて来日します。

アメリカ大統領の来日と言えば2014年、“すし好き”でも知られるオバマ氏を、東京・銀座の高級寿司店に招き夕食会。

2019年に来日したトランプ氏は、晴れ渡った空の下ゴルフを楽しみ、さらに夜には、都内の炉端焼き店で、名物の「じゃがバター」を楽しむなど、日本側の「おもてなし」が注目されます。 

ホランキャスター:
バイデン大統領が来日し、岸田総理との会談が開かれます。2人にとって最も重要になるものはなんでしょうか。

エマニュエル駐日大使:
関係性ですね。2人には個人的な信頼関係と対話が必要です。特別な問題の相談をする時には、そういう2人の関係性が大事なんです。同盟国や友好国ということだけではできません。

■「IPEF」から見えた中国への対抗意識

今回、注目されているのは、バイデン氏が来日中に設立を表明し、日本も参加する見通しの新しい経済圏構想「IPEF(アイペフ)」です。

ホランキャスター:
首脳会談での主要議題の1つは「インド太平洋経済枠組み=IPEF」になります。この新たな枠組みについて、教えていただけますか。

エマニュエル駐日大使:
IPEFは大統領の担当です。その背景について説明させてください。新型コロナとロシアのウクライナ侵攻という2つの問題は、国際経済を根本的に変えました。かつては、費用対効果が重要でしたが、今日の世界で重要となっているのは安定性と持続可能性です。

新型コロナなどであらわになった、携帯電話など精密機器の供給不安が再び起こらないよう、供給網を強化することも狙いだと語りました。

ホランキャスター:
この新たな枠組み(IPEF)をどうアジア諸国に売り込むのですか。

エマニュエル駐日大使:
インタビュー熱心で結構ですが、大統領の演説にとっておきましょう。大統領の演説の後でなら答えましょう。

大使との話しの中で見えてきたのは、アメリカ側の中国に対する強い対抗意識です。 

ホランキャスター:
IPEFに中国を含めないというのは大事なポイントですか。

エマニュエル駐日大使:
中国排除ありきではないですが、入るべきではないという見方が強くなると思います。中国は同意したルールを守ってきませんでした。たとえば、知的財産の分野でも、常に商業スパイをやっていますよね。他国はみなルールに従っているのに、中国だけは「これは守るけど、これは無視」ということがまかり通れば、システムは壊れてしまいます。

岸田総理とバイデン大統領は、日米の未来をどう示してくれるのでしょうか。

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