アメリカのバイデン大統領は21日午後、韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)との首脳会談に臨みました。22日の日本訪問を前に行われた米韓首脳会談ですが、韓国の反応はどうなのでしょうか。韓国・ソウルから報告です。
(井上敦記者報告)
何かと日本を引き合いに出す韓国では、バイデン大統領が先に韓国を訪問したことでメディアも国民も歓迎ムードです。
政権基盤が盤石とはいえない尹大統領にとっても就任10日余りの「歴代最速」の首脳会談実現は国民への大きなアピールになりました。
会談は大幅に延長され、共同記者会見の開始が予定から50分も遅れました。
会談は韓国側にとって「中国や北朝鮮に偏った文在寅(ムン・ジェイン)外交」からの脱却と強固な米韓同盟を復活させ、経済安保の領域にまで広げることを国内外に強く印象付ける契機ともなりました。
一方、アメリカにとっても中国を念頭とした半導体なども経済安保の分野で韓国との足並みをそろえられたことと、日米韓の連携の重要性を共同声明のなかに入れられたことは大きな成果です。
日本との関係改善に前向きな尹大統領。「不協和音」が響いていた米韓関係の再構築に取り掛かったことで、次は日韓関係改善への取り組みに期待が集まります。
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