東京・銀座のデパートが“日本伝統のエコアイテム”に注目し、持続可能な暮らしを提案します。
松屋銀座では4月27日から「持続可能な暮らし」を提案する催しが始まりました。今回、店では繰り返し使えるアイテムとして「風呂敷」に注目しました。店内に飾り付けられた鮮やかな風呂敷は、SDGsの17の目標カラーを表現しました。婦人服エリアではおしゃれなバッグ風に、そして紳士服エリアでは出張の時に便利なインナーバッグなど用途に合わせた使い方がさまざまに提案されています。さらに、お酒や生活雑貨品など一部の商品は紙袋や包装紙を使わず、購入した風呂敷で包んでくれるサービスも実施します。
環境に配慮した商品として、食品ロスをなくすために特殊な技術で冷凍された魚も販売されてます。棚に並んでいるのは長崎県で取れた魚です。新鮮でないと食べられないアナゴや生のサバの刺し身など現地でしか味わうことができない魚も、この冷凍技術でどこでも楽しめるようになりました。冷凍することで廃棄を減すこともでき、食品ロスの課題にも貢献しています。さらに店内では、使われなくなったネクタイでのペンケース作りなど不用品のリメークイベントや、タオルの回収などさまざまなリサイクルも行われています。松屋銀座の片岸茉紀さんは「持続可能な暮らしへのニーズが高まる中、サステナブルなテーマを新しいお客さまとの接点にしていきたいと、百貨店として考えている」と話しています。
環境を考えるこの催しは5月10日まで行われます。