見たい所を見た時に両方の目がきちんとまっすぐ見られずにずれてしまう「斜視」は、子どもの約3%が発症すると言われる。さらにそのまま放置してしまうと約50%の子どもが、将来的に視力が低下してしまう恐れがある。
人間の視力は、8歳ごろまでに大人と同じくらいにまで成長するため、成長期が終わるまでにきちんとした診断を受け、対処・矯正する必要があるが、子どもの視覚の成長について正しく認識していなかったり、幼いころからメガネをかけさせることに抵抗を感じたりする親が多いもの事実。
こうした中、「見る」ことの正しい知識を伝え、市民の目を守るために、金沢市内の5つのメガネ店の有志たちが眼科医を連携して市民団体を立ち上げ、相談会や啓蒙活動を行っている。
特集では、この市民団体の取り組みとともに、子どもの斜視の正しい対処法など、子どもの「見ること」の大切さについて伝える。