新型コロナウイルスの感染拡大で中国・上海では多くの地域で事実上のロックダウンが今も続いています。食料などの不足で市民の不満が爆発しています。
日本では4月11日、新型コロナウイルスのオミクロン株の新しい系統『XE』が初めて確認されました。XE系統は「BA.1」と「BA.2」の遺伝子が組み合わさったウイルスで、「BA.2」よりも感染力が高いとされています。
大阪府の吉村洋文知事は12日、次のように述べました。
(大阪府 吉村洋文知事)
「(大阪で)見つかっていないだけで、いつ入ってきても、入っていてもおかしくないという前提でXEについて注視して、大阪府としてできるだけ早くキャッチしたいと思っています」
一方、連日2万人以上の市中感染者が確認されている中国・上海。あまりの感染者の増加に、緊急で作られた隔離施設は劣悪な環境となっていて、施設内ではストレスを爆発させる人も出てきています。
(中国のSNSの映像より)
「(自宅から)本当に飛び降りてやる!家にはもう食べ物がないのよ!」
隔離施設の外では市内全域でロックダウンが続いていましたが、4月11日の上海政府発表により一部区域で市民の外出が認められました。ただし、解除されたといっても行動できるのは周辺地域だけで、店の多くは閉まっているため食料や生活用品の入手は依然、難しいままです。
食料などの不足で不満を募らせる市民。街では市のトップに詰め寄る事態も起きています。上海市のトップで次の首相候補とも言われる大物政治家が市内を視察した際の映像では、市民が政治家に直訴する様子も見られました。
(上海市民 中国のSNSの映像より)
「食料高いよ。何も残ってないよ」
食料や物資が足りないことについて直接訴えたとみられますが、中国では市民が政治家に直訴するのは異例の光景だといいます。
そんな中で知恵を絞りこの難局を乗り切る動きも。敷地から出られないためか、屋根の上で犬を散歩させる人や、マンションの3階からリードを伸ばして犬だけ外を歩かせて“遠隔散歩”を試みる人まで。
食料の確保では中国らしさも出ています。食材の取り分を麻雀で決める人達や、ドローンに物資をぶら下げてベランダまで届けさせる離れ業まで登場しています。
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