ロシアのラブロフ外相が中国を訪問し、30日午後から王毅外相との会談を行いました。ウクライナに関連した動きも含め、中国から報告です。
(千々岩森生中国総局長報告)
中国に到着したラブロフ外相は早速、日本時間の午後2時半ごろから外相会談を行って中国とロシアとの結束を強調しています。
中国・王毅外相:「両国関係を発展させるという双方の意志はさらに固くなり、各分野での協力を推し進めるという信念はさらに固くなる」
会談の冒頭で王毅外相はウクライナ情勢を念頭に「中ロ関係は複雑な国際情勢の試練に耐え、正しい方向に向かって前進している」と強調しました。
ラブロフ外相も「中国との関係を着実に発展させ続けたい」と応じました。
また、志を同じくする国々と連携し、多極的で公正で民主的な世界秩序を構築しようと呼び掛けています。
(Q.ウクライナ侵略のさなかにあっても中国はあくまでロシアとの関係を強化する、こういうことに揺るぎないということか?)
そうですね。まさに改めて、その中国の軸足がロシア側に置いているということが確認されたのだと思います。
会談ですが、各国によるロシアへの制裁に中ロで結束して対応することや中国によるロシアへの経済協力についても、どのような方法があるか意見交換した可能性があります。
また、ウクライナの安全を保障する多国間の枠組みに中国が参加するよう、ラブロフ外相が要請した可能性もあります。
ただ残念ながら、これまで発表されたなかに王外相はラブロフ外相に対し、侵攻はやめて殺戮(さつりく)はやめるよう求めるような内容というのは含まれていません。
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