北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)発射を韓国政府はどのようにみているのでしょうか。ソウルから報告です。
(井上敦記者報告)
韓国政府はNSC(国家安全保障会議)を開き、「ICBM発射」と断定したうえで、対応を協議しました。
会議で文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「金正恩総書記が国際社会に約束したICBMの発射の停止を自ら破棄し、朝鮮半島や地域、国際社会に深刻な脅威を引き起こした」「安保理決議への明白な違反を強く糾弾する」と北朝鮮を非難しました。
また、韓国メディアは最新の情報として、韓国軍が対抗措置として、地上、海上そして空からも、合わせて5発のミサイルを発射したと伝えています。
北朝鮮は16日にもICBMとみられるものを発射し、直後に爆発・失敗したとされるほか、20日にはロケット砲を黄海へ向けて4発発射しています。
北朝鮮は1月の会議で、アメリカとの信頼関係構築見直しを宣言し、2018年の米朝首脳会談以降、停止していた核実験やICBMの発射再開を示唆していました。
このタイミングでの発射は、ウクライナ危機のなかでもアメリカに北朝鮮の存在を意識させるとともに、韓国の次期大統領、尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏を強く牽制(けんせい)する狙いがあるものとみられます。
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