新型コロナウイルスの影響で対面での交流が難しいなか、食物アレルギーを持つ人が気軽に悩みを相談したり、アドバイスしたりできるオンライン交流サイトが新潟県内で初めて開設されました。
新潟市美術館の中にある『こかげカフェ』。
【桶屋美圭アナウンサー】
「こちらのベーグルにケーキ、パンやスイーツ作りに欠かせない卵や乳製品を一切使用していないんです」
メニューは全て卵・乳製品不使用で、食物アレルギーのある人も気兼ねなく食事を楽しめます。
お店の常連だという、馬場ゆみかさんと娘の柚晴ちゃん(5)。
【馬場ゆみかさん】
「(柚晴ちゃんが)1歳ちょっとくらいの頃にアレルギーがあると分かった。卵とピーナッツ(のアレルギー)」
こかげカフェでは、定期的に食物アレルギーがある人でも食べられるお菓子教室を開いていて、馬場さん親子も以前この教室に参加。
しかし、新型コロナウイルスの影響で教室の中止が続いています。
そこで、こかげカフェのオーナー若山さんが立ち上げたのが、県内初の食物アレルギーに関するオンライン交流サイト『にいがたテーブル』です。
【サイトを立ち上げた 若山裕伸さん】
「『ここのラーメン屋さんは卵を使っていない麺で食べられますよ』と情報を寄せてくれたり」
食物アレルギーに配慮した商品やお店の紹介や、会員同士の情報交換ができるサイトとなっていて馬場さんも会員の一人です。
【馬場ゆみかさん】
「進級していくごとに給食がどうなるのかという情報だったり、上の学年のお子さんを育てているお母様方も情報を発信してくださるので、すごく助かっている」
さらに…
【馬場ゆみかさん】
「投稿されていた記事を見て、一切卵を使わずに作られているプリンが市販されているというのを知って購入することができた。今まで牛乳プリンで白いプリンしか食べたことがなかったので、お友達と同じ黄色い色のプリンが食べられるというのがすごくうれしかったみたい」
登録は無料で、氏名を明かす必要はありません。
若山さんは食物アレルギーのある人たちが気軽に相談できる場として、参加者を増やしていきたい考えです。
【サイトを立ち上げた 若山裕伸さん】
「皆さんで情報を集めれば、アレルギーがあっても暮らしやすい環境になるんじゃないかなと思っている。皆さんの力を借りてそういう環境をつくっていければ」