津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市では、仮設住宅の生活を体験できる施設が作られ防災意識を高める取り組みが行われています。
陸前高田市では、津波で家を失った人たちが震災直後から去年まで最大2148軒の仮設住宅で暮らしました。
その仮設住宅の一部を市は防災事業としてリニューアルし、「3.11仮設住宅体験館」をおよそ7000万円かけて整備しました。
ここでは、以前住んでいた住民の話を聞きながら見学や宿泊体験ができ、自治体や学生などが防災研修の一環として訪れています。
展示室には、家具や布団が置かれ、収納スペースが少なくて困ったことや、壁が薄く隣の部屋の音が気になったことなどを、実際に体験することができます。
仮設で暮らしていた・金野廣悦さん(73):「東日本大震災っていう津波を後世に伝えていくうえにおいて、本当に必要。できて良かったな、残して頂いて良かったなと」
「体験館」では、今後、オンラインでの体験なども準備し、コロナ禍でも震災の教訓を継承していきたいということです。
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